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2010年 06月 11日

オーケストリオ

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 一切の前知識無しに、完全ノーガードの状態で観戦に出向いていた。
 「オーケストリオ…」
 ニューヨークのTからのメール「取材申し込みの価値あり。ただ見に行っても面白い」がなかったら今回見逃していた可能性もあったパット・メセニー公演は、錦糸町のすみだトリフォニーホールで行われた。
 錦糸町…。コンサート観戦で来るのは初めて。錦糸町自体に降り立ったのも確か15,16年ぐらい昔、女優:瀬戸朝香さんのいらっしゃったパーティ以来で、その席は、確か彼女を撮ったカメラマン:尾形正茂の地元誕生会だったと記憶する。

 ライヴスタート。数曲目にバックグランドの布が取り払われた瞬間、率直に驚かされた。
 自動演奏の機械がドンとセッティングされている。

 「才能は枯渇する」とは、どこのギタリスト言ったのか忘れたが、パット・メセニーというギタリストは才能の継続に長けた優れたミュージシャンであることを今日も認識されられるのだった。
 好き嫌い、得意不得意はおいといて、奏でる楽曲のすべてが今現在進行形のパットの表現形態だと受け入れられ、コンサート半ばからインタビューしたい衝動に駆られるものの、残念ながら今回その依頼はなかった。
 
 コンサートの大半は、自動演奏の機械とパットとの共演。大事なところは、打ち込みではなくあくまで自動演奏であり、つまり打ち込み音源ではなく生演奏ということ。ここ大事。

 レコーディングに関してプロトゥールスは現代の定番となり、打ち込み技術もプロから素人まで垣根のない時代だ。あらゆる表現形態が進化した現在、この自動演奏という発想は一見煩わしいアナクロな世界観に見えがちながら、最先端の発想とチャレンジだと認識した。
 彼のためにどれほどの協力者がいるのかとも同時に感じさせられた。

 パットは子供の頃から、この「自動演奏装置・オーケストリオ」を夢見ていたのだそうだ。
 わざわざアメリカから、この機材を持ち込んで世界を回るパット、是非とも一杯ビールを酌み交わしたいものだ。
 大所帯ツアーメンバーのあごあし全般と、オーケストリオの運搬・設定とバジェットはどちらがかかるのかと、下世話な想像をしながら3回目のアンコールを聴いていた。 

投稿者 yonezawa : 2010年06月11日 04:53

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