2009年 09月 22日
Live From Austin Texas
たまには行きつけでないレコード店へも行ってみるもんだ。
通勤の際、最寄り駅で、ある種の惰性で覗くレコード店のルーティン的意味合いではなく、大型有名レコード店にもたまには時間を割いて行くべきだと思ったのだ。
失速ライヴ打ち合わせも兼ね、イースト:吉田兄と突発会食。その足で、タワーレコードへ。
「国内盤の発売予定はない」と記されたヤードバーズのライヴ映像を収録したDVDが、まずは目指した品だ。
荒削りな画質・演奏でありながら、何故こうも彼らの有り様は興味深くかっこいいのか。
ヤードバーズで演奏されたDazed and Confused、そして(ギリギリ、ツェッペリンの結成直前なのか)ロバート・プラントがヴォーカルを取ったバージョンのDazed and Confusedも収録されており、とても貴重な映像であると同時に、今となっては“作り込み”では構築しようのないかっこよさの極みに項垂れる。
収録されているそれら一部の映像は、過去どこかで断片的に観た記憶あり。
フロアを徘徊し、見つけたロイ・ブキャナンのDVD『Live From Austin Texas』に再び倒れる。
全編を通して鳴り聴こえる“まんま”のトーンにしみじみとう頷くのだ。76年頃のライヴ録音なのに、視聴した際、まず初めに聴こえてきたハイハットの繊細な響きがあまりに優れていて(歓びで)眉をひそめた。
そして何と言ってもここで聴かれるテレキャスターの音粒と言ったらどうだ。
まさしくこれ以上はなかろうと考えるテレキャスターの音。
ちなみにキース・リチャーズの奏でるテレキャスターのひとつの音も、同様に凄まじいものがあるが、それはここで語った純然たるテレの音ではないと、ここの演奏でのロイの音を聴けば識別できる。
哀愁にまみれ、奏でられるのはせつないフレーズばかり。
サントラ(『ディパーテッド』とか)に持ってこいの、枯れた風情に包まれたロイの色気の真骨頂。
おいらが東京で観た、事実上国内におけるロイの最期となったライヴは、国産:ローランドJC120で演奏されていた。このアンプの機種が名機であることに異論はないところだが、まったくロイの音ではなかったことを、古い遠い記憶の奥底から思い出す。
映像を強く観つめながら、視聴機にあるヘッドフォンを耳に当てれば、あたかも今そこでロイが弾いている錯覚に見舞われた。
投稿者 yonezawa : 2009年09月22日 16:48
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: