2009年 06月 11日
パブ『アラジン』
20歳の頃、おいらは王子のパブ『アラジン』にいた。
ミッキー・マウスのエプロンを付けて、厨房で料理を作っていた。
まかない飯は手鍋で炊いていた。
油を敷かなくてよい激辛チョリソのそてい、仕込み立ての揚げたて串カツの美味しかったこと。
店内は日々常連さんで賑わい、カラオケ全盛だった。
店までは、杉並から毎日トヨタ・セリカXXで通っていた。後に環七で3回転半の転倒事故を起こし、廃車にしてしまったセリカXXで。
実に様々な思い出が蘇る。たった1年強の時間でありながら。
あれからおよそ25年。
皆、それぞれの仕事に就き、それぞれの家庭を持ち、それぞれの人生を歩んでいる。
幼なじみ:Kの提案で、ふいにあの日の面子:YE、KH、KMらの4人で卓を囲む日程が組まれ、本日その日がやってきた。
思い起こすのは彼の日に見た景色ばかり。
「あの人、名前なんだったけ?」と古い記憶を掘り起こし、今の日常では体験しにくい実際にあった抱腹絶倒のエピソードにお腹がよじれた。
20歳そこそこで就職したKHの会社のロゴを2つもデザインしたことは、おいらは自分ですっかり忘れていた。ついでに、旧友:KKの今の会社のロゴもデザインしたことを思い出す。
こうして古い記憶を辿りながら仲間と飲み交わす酒は好きだ。
全員の曖昧な記憶を持ち寄ることにより、断片的なピースが綺麗に埋まってゆく。
諸事情あって全員が辞める決意をし、我々が店を離れてからパブ『アラジン』は、ほどなくして消滅したそうだが、今は区画整理で建物自体何もないそう。
店内で撮られたある1枚の写真。
そこには、おいら、そして我が両親の2人が写っており、助言する父親に対して、神妙な表情で視線を伏せているおいら。心配そうに見つめる母。
将来の展望など何も考えてなかった時代の象徴的な1枚であり、おいらはその写真が妙に好きだ。
投稿者 yonezawa : 2009年06月11日 18:12
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