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2008年 08月 14日

Mess Of Blues

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 妙な時間に眠気が襲う。
 ソファに寝転がると、知らないうちに10分オチている。
 北島康介の快挙に、体操、柔道、フェンシングと、特に注目している選手がいなくともこれだけ頻繁にプレイバックしてくれるので、ほぼタイムラグの無い状態で戦績を知る北京五輪。
 
 こうした加熱する特番を余所に凶悪事件も番組の片隅で報道されているが、その印象は当然薄くなりがち。
 拉致問題の件。日朝実務者協議で、日本が北朝鮮に対する制裁の一部解除を実施するとのことだが、「調査開始と同時に解除」のあいまいな見解は当然被害者の心情を納得させるものではないだろう。

 夜中、Jeff Healeyの遺作『Mess Of Blues』拝聴。

 89年か90年頃、闇雲に映画の試写会に行き倒していた頃があった。
 食指に触れようが触れまいが何だろうが、時間のある限り映画を見尽くした1年間という時期があった。
 そんな見方をすれば、9割方、時間のロスとも言える駄作ばかりに直面するわけなのだが、パトリック・スウェイジ主演の映画「ロード・ハウス」に遭遇した時には、ヒヤリと背中を駆け抜けるシーンを見つけたのだった。
 盲目のギタリスト:ジェフ・ヒーリーのことはファースト・アルバム『See the Light 』で大注目しており、知ってはいたが、この作品に出演していることは何の情報誌にも出ていなかったので、スクリーンを見て一人で驚いていた。
 A.シュワルツェネッガー主演の『ツインズ』にジェフ・ベックのバンドが出ていた時と同じぐらいのレア発見だった。
 後で聞くと、この映画出演によってデビューのきっかけを得たそうだが、おいらは後からこの映画と出会った。

 彼がプロデュースを担った女性シンガー(名前忘れた)も秀逸だったし、スティーヴィー・サラスの親友でSOクールな女性シンガー:サス・ジョーダンもジェフとの深い親交があったはず。
 ブルースからやや遠ざかった感のある時期には、おいらも必死で追いかけるほど熱心な信者とはいかなかったが、彼の産み出す音楽性に対しては不変のシンパでいたのは事実だった。

 その彼が本格的なブルース・アルバムを制作中との情報は、風の噂で知っていた。

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 少し送れて、07年にガンを取り除くための脚と肺の手術を受けている事実も知った。
 闘病生活を送りながらも演奏活動は続けたそうで、08年に久々のブルースロック・アルバム『Mess Of Blues』を完成させたとニュースで聞いた。
 ジェフは、リリースを目前に控えた08年3月2日、トロントのセントジョセフ病院にてガンのために、なんと41歳の若さで亡くなってしまうのだが、『Mess Of Blues』を聴き込めば聴き込む程、途方もない大きな世界的遺産を失ってしまった意識に苛まれる。
 先日の、ハイラム・ブロック逝去の悲しいニュースしかり。

 『See the Light 』の素晴らしさ同様、今回ほとんどがカヴァー曲だけで構成された最期の新作『Mess Of Blues』も、永遠に聴き続けるアルバムの1枚になりそうだ。
 ミス・トーンもいとわない、剥き出しの豪放磊落なトーン。
 終始、素のプレイに徹している演奏が心に突き刺さるのだ。

投稿者 yonezawa : 2008年08月14日 02:44

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