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2008年 03月 13日

アフタースクール

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 夕方、映画監督:内田けんじインタビュー取材のため恵比寿へ。
 内田監督は長編デビュー作『運命じゃない人』がカンヌ国際映画祭4部門を受賞したほか、多数の映画賞に輝いた新進気鋭の映画人。
 今回、新作映画『アフタースクール』(5月24日公開)のプロモーションのための取材だ。

 『運命じゃない人』を見た瞬間、日本にはほとんどいない感覚を有する監督であることを認識した。『パルプ・フィクション』『メメント』等に共通するような、時間軸を交錯させ、物語の終盤で「なんと! そういうことであったのか!」と頷かせるような編集センスを有する作品を生み出す監督だ。
 
 彼のブログにあったカンヌ映画祭他でのあるシーンを読み込み、そこで感じた人間性及び、事前に『アフタースクール』配給元スタッフから魅力溢れる監督像を伺っていたので、是非一度お会いしたい映画人の一人であった。
 本日機会が叶いラッキー。
 
 まったくの自然体で、肩肘を張らない柔軟な感性を身につけるジャンプ世代の若者。お会いする前もお会いしてからも、彼への好印象の落差はなかった。
 
 昨夜の酒と花粉症のせいで、ほとんど声の出ないおいらの質問に真摯に答えてくださった、内田けんじ監督による『アフタースクール』が、再び世間を席巻することはもはや確実かと思われる。
 この作品は、一度観たチケットの半券を持っていけば、2回目は半額で観られるシステムをとっていたかつての『ユージュアル・サスペクツ』の時のシステムを採用してもよい作品ではなかろうか。
 なぜなら、2度観て確認したくなるロジックだから。
 内田けんじ監督を知らないという事事態が恥ずかしいという現象も、もはや時間の問題。
 映画祭で受けたインタビューでの一コマに、彼はブログでこう書いていた。

 「どうやってこの(『運命じゃない人』の)脚本を作っていったのか?」という質問を毎回聞かれ「ただ書き直して書き直して、書き直しただけです」としか答えられない。持論を展開したりして説明したいのですが、できないものはしかたがない」

 この意見こそが真実であり、おいらは共感を覚え、かつ痛快であった。
 時間軸を入れかえる話の着想は他作品にもあろうが、途方もない辻褄の整合性が求められ、途方もない神経を使いながらの撮影及び編集となるだろう。
 最も設計図を必要とされる作品作りに取り組む映画監督の一人、その最先端にいるのが内田けんじ監督であるのは間違いない。

投稿者 yonezawa : 2008年03月13日 15:48

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