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2007年 10月 2日

宮本笑里

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 ヴァイオリニスト:宮本笑里が熱かった──
 この日を待ちこがれていたのだ。
 クラシック音楽の聖地:サントリーホールで行われた『宮本笑里 デビュー・リサイタル』へ。
 400席のキャパは満席。
 最初の一音が出るまでは、どういうわけだか椅子に座っているこちら側が妙な緊張感を覚えながらも、グラデーションを引くような絶妙の間で旋律が聴こえ始めると、そこからはもう宮本笑里独壇場の優雅なる世界観。

 冒頭、『スラヴ幻想曲』は彼女のCDで覚えた曲だった。
 ラフマニノフもカッチーニも、鍛錬を積み重ねた者だけが成せる幻想的な曲としてホールに神々しく響き渡っていた。
 初々しいMCはむしろ好感があり、客席には宮本笑里を包み込むような、一種の愛情のような空気が溢れており、彼女の一言一言を見守る観衆の温かさ。
 その反応も、ある種の初々しさを感じさせるのだった。

 すべての曲目が正確には把握できてはいないものの、聴き覚えのある超絶技巧を要する連符の嵐を弾きこなす彼女。その圧倒的技量に酔いしれた。
 ヴァイオリニスト:奥村愛のCDで知った『愛のあいさつ』も実に優雅だ。ピアニスト:鈴木慎崇とのアンサンブルも美しい。
 細かい音符のタイミングがよくもズレないものだと関心させられた。

 天性の品を併せ持つ彼女の放つ空気は繊細でありながらも、演奏時には大きく迫力を増す。あの細い腕からよくもこんな技巧、パワー、パッションが湧き出てくるものだと舌を巻いたほどだ。
 「緊張しすぎて大変です!」と屈託のない笑顔で答える彼女は、本番の演奏シーンにはその緊張感が圧倒的にプラスに働くようだ。
 クラシックに関して、スキル0に等しいおいらのような者にはノーミスに感じさせたリサイタルは、極めて100点満点に近い高得点で幕を閉じた。
 威風堂々とし、初めてのソロ・リサイタルを大成功に導いた彼女には温かい拍手を捧げたい。

 今後、勝手な意見だが、個人的には様々なコラボレーション(作品集)を聴いてみたいところ。(レーベルの枠は無視)

●宮本笑里×ジェイク・シマブクロ
●宮本笑里×木村大
●宮本笑里×中村蕗子(ex:core of soul)
●宮本笑里×レ・フレール
●宮本笑里×村治佳織
●宮本笑里×松下奈緒
●宮本笑里×上原ひとみ
●宮本笑里×Don Ross
●宮本笑里×Delta Lea Goodrem
●宮本笑里×Raul Midón        …等々。

 笑里ちゃん、関係者各位の皆様方、打ち上げまでご苦労様でした!

投稿者 yonezawa : 2007年10月02日 13:51

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