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2007年 07月 27日

STEVIE SALAS COLORCODE/THE JOHN BUTLER TRIO

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 結局…というべきか、午前5時。
 残りわずか2時間に押し迫った起床時間を記す時計を横目に見ながら横になった。
 午前7時30分、ジェイク・シマグクロのベスト盤がタイマーで鳴る。
 環八:京王井の頭線:高井戸駅前でカメラ:若林と合流し関越自動車道へ。
 今年もFUJI ROCKの季節が到来。この数年間、東京〜苗場間で渋滞に陥った経験がない。
 月夜野インターチェンジで下車。国道17号を湯沢・新潟方面へ33km。苗場プリンスホテルへ到着。

 ホテル前の駐車場を予約していたハズなのに、事前に郵送されてきた駐車場案内は今回のフェス側[ホテルの改装で大幅に部屋数が減った…とか。事実関係は確認せず]の諸事情により、シャトルバスで送り迎えのどえらく離れた場所に強制的に移動させれていた。
 あくまで諸事情だとやむなく飲み込み、荷物だけをホテルへ落とし、チェック・イン後に車を指定の駐車場へ移動させようとホテル駐車場入口へ向かった。

 ところが、ホテル敷地の最も離れた場所(駐車場入口)から、荷ほどきをするだけのために一瞬、進入することも制限されているのだった。
 この不合理性には憤慨したが、「決まりですから」の一点張りな融通の利かない警備員を相手ではらちがあかず、ここでもやむなく数百メートルの距離をカメラ機材と取材機材他を担いで徒歩移動。到着早々大きく疲れた。

 この意味不明な「決まり事」は未だに腑に落ちないまま。駐車場が混み合っているワケではない。初日の昼過ぎ時、駐車場はまだまだガラガラだ。「臨機応変」という言葉は、ここのスタッフにはまるで通らなかった。

 チェック・イン。初日の取材日程を確認。凄まじくよい天候。おいらのFUJI ROCK経験上、最高の天気だ。

 まずは、ホワイト・ステージで行われる盟友:スティーヴィー・サラス・カラーコードのライヴへ。午後2時30頃には現地ステージ着。
 今年の5月、渋谷インストア・ライヴ以来、スティーヴィー、ジャラ、マットらと再会。奴らは今日もしっかりファンキー。

 午後3時20分オン・タイムでのライヴがスタート。
 野外ならではの超絶かつ迫力あるステージングは他の追随を許さない。これは1994年にスティーヴィーを知った頃からなんら変わらない。
 ホワイトステージは観衆ド満タン。ペダルワウがマックスを超えた咆哮を聴かせた。
 瞬発的な機材トラブルを乗り越え、1時間余りのステージはまさに圧巻。炎天下でいい仕事を完遂したスティーヴィー、ご苦労さん。

 引き続き、彼らは他国夏フェス出演のため、メンバー共々翌日の便で早々に出国...の旨を伺い、次回再会の約束を交わしホテルを後にした。

 夕方からは、一昨年に引き続き2度目の取材となるジョン・バトラー・トリオ/インタビューのためホスピタリティ・エリアへ移動。
 ジョン、マイケル、シャノンとFUJI ROCK'05以来の再会を果たす。

 大地を感じるオーガニックなサウンドと人柄。彼らの新作名盤『グランド・ナチュラル』中の特に#12「FIRE IN THE SKY」の、サビにリフに歌詞に泣けた。
 取材はいつもの通りスムーズに展開。
 ジョンの子供が生まれたニュースには心が温まった。
 2年前に約束しながら結局これまで実戦出来なかった案件…ドラムス:マイケルへの刺身包丁贈呈を達成することに。

 マイケルは大の寿司好きだ。以前、来日公演の時期、メンバーと寿司を喰いにいった際、マイケルがおもむろに「週に3〜4回寿司を食べてるんだ。で、自分でも作ってみたいんだ。刺身包丁って手に入るのかなぁ?」
 彼が言うのである。
 彼らが帰国した後、メールで数回の会話を交わすうちに、そのマジ具合を伺い知り、知り合いの某寿司職人にプロ職人が使う包丁セットを用意してもらった。
 ただ、国際宅急便で海外に刃物を送ることは(おいらが実際に問い合わせてみた限り、一民間人だと)どういう手段でも御法度なのだそう。
 なので、次回の来日時に手渡しするしか手はない! とふんでいた。そして刺身包丁セットは、これまで編集部のおいらのデスク下に保管されたまま2年が経過した。

 光沢を放つ鋭く美しい刃先を見て「お金出して買うよ」とマイケル。そうした彼の真っ当な対応に歓びを感じながら、「おいらの気持ちじゃないか、せっかくだから受け取ってくれい!」と無事贈呈。そして取材完了。とにかく3人とも最高だ。

 一旦部屋へ戻り機材撤収。

 午後8時20分オン・タイム。ホワイト・ステージでジョン・バトラー・トリオのライヴがスタート。
 バンドとしての結束力はより強固なものとなり、筆舌に尽くしがたい3人の化学反応がもの凄かった。ザ・ポリスの全盛期、スティーヴィー・レイ・ヴォーンの全盛期に、もしライヴを見る機会があったならば、こうした感動が得られたのだろうか。

 涙が出た。

 ジョンの11弦で奏でるギター・インストの、オーガニックでドラマティックな展開とアレンジ、そしてインプロヴィゼーションの旋律。
 曲の始まった瞬間から観衆を惹き込み、無限の末広がりで聴く者すべてを宇宙に導いた生ギターの咆哮。

 “大地の音”

 生ギターを駆使したこれ以上の振動を見つけるのは至難の業だ。現時点では他に考えつかない。
 全身に電気が流れ、この地に居あわせた幸運、彼らと出会えた奇跡に改めて感謝させられた。

 当然、この興奮は身内の集うWOWOWブースの各々に伝えられた。
 酔いに任せて伝言を開始し、1年ぶりに多くを語り合った宴終了時間は午前3時過ぎ。

 明日は、漫画家:高橋ツトムが初めてFUJI ROCKへやってくる。

投稿者 yonezawa : 2007年07月27日 03:29

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